FUJIYOSHI ARCHITECT'S OFFICE
この山荘の2番目の魅力は、美しい景色を眺めながら入れるお風呂です。日常の疲れなんて一気に吹き飛びます。でも1つ難点なことは、冬は湯気でガラスが曇って外が見えないんです。素材は地元のものにこだわり、構造や外壁、天井や建具に杉材を用い、玄関の石も地元の石切場から運んできました。
山荘である為、部屋を細かく区切らず大きな一つの空間として作ることを心がけました。
ここでは四季があります。春は山菜を採ったり、鶯の鳴き声を聞いて過ごし、夏は土いじりをしつつ森林浴。秋は紅葉を楽しみ、冬は暖炉の火を見ながらゆったりと音楽を楽しむ。そんな時間と自然に溶け込んで山荘が存在すればとても素敵だと思います。
この山荘は週末を過ごす為のセカンドハウスです。
建築主との最初の出会いを溯ると、20年以上も前になります。建築主が大学時代の同級生に自邸の設計を依頼し、そこで働いていた藤吉が担当したことからはじまります。施工はまだ駆け出しの吉富工務店の吉田さんでした。20年が経ち、建築主が別荘地を購入したということで、同じメンバーが集まりセカンドハウスを建てることとなりました。
敷地は北流れの山の斜面で、北側の景色を取り込むことをポイントとし、空間を配しました。どの部屋からも山の景色が楽しめます。
全体の形はシンプルで、斜面に沿って大屋根が軽快に流れ、ハイサイドガラスからもれる夜の光はなんとも言えないあたたかさがあります。
切井山荘